音ゲーマーなら絶対に手に取ってほしい「G.O.D.111」という超名盤のお話(今更)

今年の春のM3で出たやつなんだけど当時購入して以来死ぬほど聴いてる。

そもそもM3とは何ぞや?って人のために説明しておくと、M3ってのは“Music Media-Mix Market”の略で、年に2回プロ・アマ問わず音屋が二次創作作品やオリジナル作品を販売するイベントのこと。このエントリーを見てる皆がえっちなえほんをしこたま買い漁っているコミックマーケットと同列のイベントですね。自分もイベントに足を運んでみたいんだけど、住んでいる地域からM3会場(東京流通センター)が遠すぎるんでTwitterのフォロワーさんがM3に参加しているのを見かける度にめっちゃ羨ましい気持ちになるんよ。東京靴流通センターはガッツリ徒歩圏内にあるのにな。

というわけで自分はとらやメロブなんかの同人ショップの通販でCD買ってる。最近はiTunesで配信してくれるサークルさんも結構増えてきてるから最高。昔に比べてだいぶ作品を手に入れやすくなった。後からありえん良さみが深い楽曲と巡り合っても肝心のCDが配布終了になってるなんてことよくあるから(頼むLump Sugar Suite再販してくれ本当にたのむ)。


話を戻して……今年の4月に春のM3が開催されたわけだけど、その中で手に入れた1枚が本当に名盤で何十回何百回と聴きまくってる。それが表題にもあるGUITARISTS ON DEMANDのコンセプトアルバム「G.O.D.111」。

Twitterでも当時そこそこ紹介したと思うんだけど、“音ゲー曲”をコンセプトに全曲111秒以内でまとめ上げた作品。全11曲。昨年開催されたThe 5th KAC(コナミアーケードゲームの全国大会)のGITADORA部門の決勝曲としてお披露目された「Blaze」「Stellar Notes」も収録されててこの時点でお得感が凄い。なのにそれ以外の曲も最高ってワケ。語彙力がアレなの本当にアレ。母校の大学泣いてんぞ。

G.O.D.メンバーの内11人が1曲ずつ描き下ろしてるんだけど、同じコンセプトかつ同じ縛りでもコンポーザーによって曲の展開が様々だから聴いていて純粋に楽しい。

音ゲー曲って、ゲーム性を際立たせる為に2分の間にコロコロ展開が変わるような曲が多いんだけど、その展開の前後にキチンとした繋がりがないと曲としてまとまりが出なくなるから、いかに展開前の流れを踏まえてメロディーなんかを変えていくかが課題になるんじゃないかって思ってるのね。作曲とかしたことないから想像だけど。

でもこのCDに収録されている曲全部その課題を見事にクリアしてるのよ。ヤバい。“音ゲー曲”というコンセプトがあって、その中で各々の楽曲テーマに沿って1曲を作り上げてるわけ。メロディアスなギターに重厚なベース、テクニカルなドラム、そして華を添えるストリングスやシンセ……全部が見事に調和されていて聴き応え抜群以外に何と言えばいいやら。変拍子や転調も上手くアクセントを効かせてるから何度も新鮮な気持ちで楽しむことができる。初聴の22分は本当にあっという間だった。


その中でも特に一番聴いてるのがSebonの「Terra Car」という曲。ホント衝撃を受けた。まず拍子がマジでわけわからん。適当なタイミングで「はい今ここの拍子は?」とか聞かれたら「1…か2くらいですね」としか言えないレベルで複雑。これぞプログレ。そんな複雑な拍子と暗めの進行が序盤からずっと続いていくわけだけど、それがサビになって一気に開放されるわけ!シンプルな4拍子に乗るキャッチーなメロディーが本当にたまらん……この瞬間が一番好き……。ちなみにこの曲もギタドラに収録されてる。プレイ動画が上がってるので是非聴いてみてほしい。G.O.D.曲特有の手元ムービーもカッコよくて最高~(あの顔文字)

 音ゲーマーはもちろん、普段この手の音楽を聞かない方にも聴いてほしい。Amazonでも購入できるしiTunesでも配信されてるから興味があったら是非手に取ってみてくだち

G.O.D.111

G.O.D.111 - GUITARISTS ON DEMAND
iTunesはこっち → https://itunes.apple.com/jp/album/g.o.d.111/id1108255854