【ネタバレ有】劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンを観ました

「美しい」でした

アニメ版、スペシャル、外伝は全てこの劇場版ED後のあのカットの為にあるんだなと思えるくらいものすごく綺麗にまとまった作品でしたね！前半は初見の方や久々に観る方たちに向けておさらい的な部分がかなりあったので初見で観ても良さそうかな、身近な人の誰にこの作品をオススメしようかなと考えていたのですが、どう考えてもこれまでの全てを観ていた方が感動できますね。ギルベルトもヴァイオレットも本当に救われてよかった……

アニメ版10話があまりに好きすぎるので開始早々「オッ」てなって、そのちょっと後でアンの回想(手紙のくだり)始まったのでもう泣いちゃった。あの話はもう思い出しただけで泣けてしまうのにまさかスクリーンでまた観られるとは思わなかった、完全に不意を突かれました……。あとはホッジンズの「大バカ野郎ーーーッッ！！」の前後とか、手紙を読まされたシオンが亡くなった兄の元に駆け寄ってお礼を言うシーンとかディートフリートの「行けよ」とか……ああ……ディートフリート本当にカッコよかった……あとは当然手紙を読んでヴァイオレットの元まで必死で走るギルベルトとかその後の流れ全部なんかもうこの作品あれですね泣かせにくるとこ多すぎで最高。もう1度劇場で観たい。

全体的な感想としてはとにかくストーリーの時系列の扱いが凄いなと。自分は軽率な人間なので、観る前の劇場版の話の流れとしては、(もしギルベルトが本当に生きているなら)途中からギルベルトの存在が明らかになって、最後の最後で感動の再開を果たして終わる感じかなと思ってたんですけど……まさか60年？経った世界から物語が始まるとは。ヴァイオレットがもう既にいない時間軸が描かれるとは思いませんでした。

ただそのおかげで時代を超えた人との繋がりが感じられて良いのはもちろん、今回の劇場版のいわゆる「行間」の部分、結果こうなっているけどそれまでの過程が語られていないというところ(例えば最初にフックがあって最後に回収された切手のくだりとか、劇中に出てきたキャラクターのその後の人生など)にいろんな想像が掻き立てられてすごい。ただ作品をそのまま受け取るだけでなくて、観る人それぞれに解釈が持てる、この体験がよりこの作品を魅力的にしますね……

余韻に浸りながらなぐり書きしてるので文章はヘタクソだとは思いますがとにかく傑作だったことが伝わればいいのかなと。友人と1時間車を走らせて観に行ったのですが、終わった直後は目を合わせて1度頷いて各々余韻に浸っていました。あの1度の頷きにいろんな思いが詰まっていたと思います。多くは語らず……とにかく良かった。これで物語が完結したのは正直寂しくはありますけど、本当に綺麗で美しい作品に出会えて良かったです。BD買います。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -[Blu-ray]